日本デザイナー学院シブヤプロダクツ科の本日の授業はずばり
発想法。
グラフィックを創るにあたり、まずパソコンを開く、というのはご法度です。
パソコンを開くのは一番最後。
まずは、ノートの上に「こんな感じかな」「あんな感じかな」と、アイディアをどんどん広げていきます。
なかなかアイディアが出ない…という方もいると思いますが、そんな時の為に使える便利な発想法が世の中にはたくさん溢れています!
本日は生徒に、そのたくさんある発想法を色々レクチャーし、発想法を駆使してイベント企画を50案出してもらいました。
その中から、面白そうなイベントを一つに絞り、そのイベントをポスターにするなら…?というお題でまたグラフィックのアイディアを50個出してもらいます。
そこから、思いつく限りのラフを、ノートにひたすら描く!!
普通にデザインすると、決まり切った画しか出来ないので、絶対に共存できないようなものを無理やり共存させたポスターを考えてもらいますw
「先生、これすごい難しいです」
と言いながらも、色々最終的には面白いアイディアがたくさん出てきました^^
守・破・離の法則
「守・破・離(しゅ・は・り)」という言葉を聞いたことがありますか?
私がこの言葉を聞いたのは、新卒時代の会社の朝礼だか全体会議だかのとき。当時の社長が話していたんですけどね。
スキルを自分のものにするまでには、この「守・破・離」というステップが必要なんだという考え方です。
「守」は、まず教えを守る、基本を守るステップ。
例えば字を習う時にお手本をなぞったり、漫画を書く時に好きな先生の絵を真似したり。基本やお手本をまずはそっくりそのまま出来るようになること。そこで基礎の力が養われます。
「破」は、基本に忠実でありながら、ちょっとだけ遊び心を加えるというステップ。
その二つのステップが完璧にできるようになって初めて、「離」という、お手本から離れて自分独自のスタイルを生み出す、というステップに進めるのだそう。
初めて聞いたのは、前述の社長の言葉ですが、そのあとも、色んな人が同じ事を言っていました。きっと真理の一つなんだろうなと思います。
デザインをやる人は、特に新しいものが好きで好奇心旺盛な人が多いので、最初から「自分の好きに創るんだ!」という状態になりがちです。
でも実は、先人のデザインをよく見たり、それをそっくりそのまま真似してみたり、トレースしたりといった「守」の部分が、すごく大切。
その基礎体力があるかどうかで、その先のグラフィックの質が変わるような気がしています。
学生には、まずはインプットの量を増やすこと、今あるデザインの型をどんどん吸収して自分のものにすること、そしてそれが出来るようになって初めて、そこに自分の色を足していくことが出来るんだ、という事を、伝えているつもりです。
私もまだまだ勉強途中。私はやっと「破」くらいまできましたかね…w
デザインの道は、果てしなく長く、そして奥が深いです!!!!!!
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